自己紹介でブランディング

自己紹介は得意ですか?
少しづつリアルな人との交流が戻りつつある今。
改めて、自己紹介の大切さを感じます。
マスク越しでも、あなたの魅力が伝わりますか?
優しさや知性が表現できますか?

言葉と声と表情と。

短い時間に、自分を表現する自己紹介は、まさにブランディングそのものなのです。

目次

なんとなくをやめてみよう

自己紹介をするとき。「なんとなく」話をしていませんか。
あるいは、「いつも同じ内容」「同じトーン」「同じ表情」になっていないでしょうか。
この「なんとなく」「いつもの」を変えるだけで、自己紹介は、各段に価値が上がるのです。

自己紹介も、普通の会話と同じ。
お相手がいて、関係性があって、そして「今」という時間を共有している。
だから、ある意味「普通」でいいのですが、「なんとなく」はだめなのです。
?????

<普通>がよくて、<なんとなく>がだめ?
いったいどういうことでしょうか。

キャッチボールをイメージしよう

自己紹介は、一方的にこちらから話すシーンが多いかもしれません。
多くの方がいらして、お一人づつ順番に自己紹介する場合などそうですよね。
でも、言葉を発して、自分についての情報を投げかける以上、お相手のなんらかの「解釈」や「反応」が生まれます。
あなたの一言によって、表情が明るくなる方がいらしたり、表情は変わらないまでも親しみを持つ方がいらしたり。
あるいは、興味を持ったり、尊敬の念を抱いたり。。。

そう。自己紹介は、相互のコミュニケーション。
聞き手の存在と、聞き手の感情あって、成り立つのですね。

だから、マンツーマンの会話と同じキャッチボールとして考えましょう。
ボールを宙に投げるのではなく、お相手に投げる。
そう考えるのです。

ぽーんと、宙に投げるのは「なんとなく」できますが、お相手に受け止めてもらおうと思ったら「なんとなく」では上手くいかないですよね。

誰にどのように受け止めてもらいたい?

そこで、大切になるのが、自己紹介の「場と目的」です。

  1. どのような場で、
  2. 何のために、
  3. どのような方々に話し、
  4. どのように感じていただきたいか。

そのような「場と目的」を明確にして構成することで、「なんとなく自己紹介」していた時と違い、その場にあった自己表現ができるのです。

例えば、私が、

  1. 講座の冒頭で
  2. 私自身のキャリアを知っていただくために
  3. 受講生の方々に
  4. 信頼感を高め、講座と私に興味を持っていただきたいと思い

する自己紹介と

  1. 娘の保護者会で
  2. クラスの親睦をはかるために
  3. クラスの保護者の方々に
  4. 親しみやすく話しやすい方だと思っていただきたいと思い

する自己紹介は。。。。

まったく違います。
私の場合、「名前」も違えば、「話す内容」「表情」「声のトーン」「話すスピード」など全て違うのです。
それ以前に、スタイリングやメイクも違ったりします。
(自己紹介とは、そこから始まってるのですね。。。)

同じ人物の自己紹介でも、「場」と「目的」が違えば、180度違うものになることもありますね。

「普通に」とはどういうことか

では、「普通に」とは、どういうことでしょうか。
それは、「その時、その場にたった自分」に素直に、普通に自己紹介をしようということです。
張り切って講座に登壇した時は、その気持ちのままに。
初めての保護者会でちょっと緊張した母の顔のときは、その気持ちのままに。。。

どのような会話でも、その場の「空気感」を自然に感じて話を始めるのと同じように、
自分の気持ちに正直に
お相手の心に届けるつもりで
普通に話す

そのことによって「伝わる自己紹介」になってきます。

自己紹介をする場面で「緊張してしまう」という方もいらっしゃると思います。
緊張するのは、自分に焦点があたっている可能性もありますね。
「上手く話せるかな?」「どんな風に見えているかな?」と。。。
そのような自分をちょっと横に置いて、
普通に話す

会話をするつもりで話し始めれば、視線が自分からお相手へと変わります。
緊張を回避する最大の秘訣ですね。

自己紹介の構成を考えることの是非

予め、自己紹介をすることが分かっている時や、お仕事で頻繁に自己紹介をする方は、ひな形になるような自己紹介の構成を考えておくのも、もちろんオススメです。

冒頭にインパクトのあるフレーズを
名前を憶えていただけるよう、名前にまつわる話を
仕事の実績も、数字で入れておこう
最後は、親しみやすくプライベートな話を。。。

どれも正解ですね。
てっぱん自己紹介を持っておくと、ふいに指名されたときにも慌てずにすみます。

ただ、急に指名されたにも関わらず、立て板に水にように自己アピールを始める方と、
「わぁ!びっくりしました。自己紹介させていただいていいんですか?」と自然に話を始める方。
どちらが好感が持てるでしょうか。

やはり「普通に」話をされている後者の方かと思います。
そういった意味で「普通に」、自然な場の空気や流れの中で、自己紹介されることが、結果、好印象に繋がると思います。

自己紹介最強説

普通に、お相手に自分という存在を届けるように。
そのような自己紹介を推奨していますが、「自己紹介ができる」というのは、実は凄いことなのです。

それは、
自己紹介は、
自分を理解していることであり、肯定的に定義していること。
だからです。

自分を理解した上で、他の人との違いを言葉にする。

例えば、前述の保護者会のシーンで、「〇〇学校〇年〇組の~」は言わないですね。
それは、皆一緒だからです。

違いを話す。 この「違い」というが、まさにブランディングなのです。
ここを追求し、洗練させていくことで、自己紹介はどんどんブラッシュアップしていきます。

名前という違い
出身地という違い
信条という違い
キャリアという違い
趣味という違い
ライフスタイルという違い
性格という違い
習慣という違い
話し方の違い
考え方の違い。。。。。

それが、私たち一人一人のキャラクターであり、ブランディング。
そして、それを表現するのが自己紹介なのです。

マニュアルもゴールもない世界

そのようなことで、自己紹介は、
これを話すべき
といったマニュアルも、
ここまでできればOK!
というゴールもない世界なのです。

なぜなら、そう思ったとたんに、自分の成長や変化が止まってしまうから。

今の自分を、
その場、その時にあった形で、
聞き手に感じていただきたいことを想定しながら
普通に素直に表現する。

それが、私の考える自己紹介です。
そして、それができることは、ブランディングができていること。

何か、上手く伝えきれていないなと思ったり、もやもやが残るのであれば。。。

まず着手すべきは、「ブランディング」ですね。
今の自分の軸があれば、どのような場でも、変幻自在に、自己紹介を構成することができるのです。

あり方 書き方 話し方

私自身も、これをブラッシュアップしながら、気持ちよく自己紹介をする方法をお伝えしていきたいと思います。

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この記事を書いた人

藤崎 晶子のアバター 藤崎 晶子 ブランディングコンサルタント・セカンドキャリアコーチ・国家資格キャリアコンサルタント

食品、外食、化粧品のブランドマネージャーを経て、2001年より独立。オリジナルメソッドで、イメージコンサルタント養成、独立起業ブランディング、また、企業研修、講演などをおこなう。
多忙な中での高齢出産後、自身のブランディングに迷い、体調まで崩すことを経験。どのような時でも、「その時の自分」を真摯に見つめ認め、「持てる経験を価値にするブランディング」の大切さを痛感する。2020年よりコーチング、ブランディングの仕事を本格化。
現在は、セカンドキャリアのサポート、あいづち道場の主宰、ブランディング×キャリアデザインで、組織・サービス・人の【らしさを言葉に形に】することをサポートしています。

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