私の得意はどこにある?

起業や、副業に際して、事業内容を決めるときに、よく言われるのが<好き>と<得意>と<社会で求められるもの>の3つが重なるところを事業化するべきということ。
シンプルで、とっても納得できます。
好きで得意でもニーズがないと事業にならない。
好きでニーズがあっても得意でないとクオリティの高いものにならない。
ニーズがあっても、好きで得意でないと続かない。。。。

そこで、コレにあてはめようとした時。
皆さんは、「得意」に何をピックアップしますか。
また、客観的な外からの「得意」の見え方についてどう感じますか。

目次

3つの円が重なり合ったところが「最適解」?

自分の好きや興味があること
得意なことや実績
世の中から求められていること
それらが、交わった部分が、事業化の最適解と言われることが多いようです。

好きな事
得意な事
社会のニーズ
それぞれを、調査したり、深堀りして、言語化していかなければなりません。
シンプルに見えて、膨大な試行錯誤がありそうですね。
特に今回はは、「得意」について考えてみたいのです。

私の得意は、誰が決める

ここで質問です!
あなたの得意なことは何ですか。


それは、なぜそう思ったのですか。


私で言えば、
「企画」「コピーライティング」「プレゼンテーション」「色彩に関すること」「ファシリテーション」「コーチングやキャリアカウンセリング」などなど。。。
ありますが、おおよそ、今までのキャリア<マーケティング><プランナー><イメージコンサルタント><コーチ><研修講師>などの仕事を通じて養われたものであり、他の方から褒められたり頼まれたりするスキルです。

これは、自分で考えても、スッと出てくる、思い出しやすいもの。
言わば「顕在化している得意項目」ですね。

皆さんも、今までのお仕事や、その他の活動の経験から、また、子供の頃から得意だったことなどから、「顕在化している得意項目」がピックアップしやすいと思います。
これは、他者の目線から見ても「あの人と言えばコレね。」とわかりやすいものですね。

得意の奥にある「得意の根っこ」

でも、人の意識に、顕在化されたもの、潜在的なものがあるように、「得意」にも、潜在的なものがあるようなのです。

私は、様々な仕事を通じて「人の話を聴くのが得意(好きでもある)」になりました。
藤崎さんと話をしたら「本当に聴いてもらった~!!!って感じがします。」と言っていただけたりするので、嬉しく自分の得意分野に入れています。
でも、どうして、藤崎に話をすると「聴いてもらった~」となるのでしょうか。
そのあたりを知りたくて、クライアントの方にインタビューをすると、ひとつの事が浮かび上がりました。
それは、
相づちのバリエーションが果てしなく多い事

リアクションが、話の内容によって様々で、声の抑揚や表情なども色々。。。
その結果、ちゃんと聴いてもらえた!になるそうなのです。

それことを知ってから、自ら「相づち百貨店」と自己紹介することもあるのでが、これがとてもわかりやすいようで、「100の相槌講座」をやってほしい~とおっしゃっていただいたり。
「あいづち」をテーマにnoteを書いたり。

これは、「人の話を聴くのが得意」だけはない、私だけの「得意の根っこ」なのです。

「得意の根っこ」は、客観的な意見をいただきながら、自分で深堀していくことで見えてきます。
パッとわかる「顕在化した得意」だけではない「得意の根っこ」こそ、事業を生み、継続していくために必要なのではないかなと思っています。

内的キャリアと外的キャリア

組織心理学者エドガー・H・シャインの代表的な理論に<外的キャリア 内的キャリア>というものがあります。

外的キャリアとは
客観的な側面で、履歴書や職務経歴書に表されるその人が経験してきた仕事の内容や実績、組織内での地位など

内的キャリアとは
主観的な側面で、それらの経験事実の内側にあり、仕事に対する動機や意味づけ、満たされた価値観といった心理的な状態

日本マンパワー キャリアコンサルタント養成講座テキスト

〇〇さんて、これが得意だよね!専門分野だよね!と言われることは、「外的キャリア」に当てはまるものが多いかと思います。
仕事を通じて経験を積んできたこと、専門分野は、もちろん「得意」なことですよね。

でも、内的キャリアの中にも、磨き上げた「得意」が眠っているのです。
それは「内的」と言われるだけあって、自分の奥にあり言語化できていない場合もあります。
その眠れる才能を、呼び覚ますことで、「得意」の幅が広がり、最初にご提示した3つの輪「好きな事」「得意な事」「社会のニーズ」の3つの輪の解釈が変わってきますね。
意外な視点で、新しい事業が思いついたり、周りの方が予想しなかった分野への進出もあり得るかもしれません。

アセスメントの利用と解釈

ご自身の「得意」や「特性」を知るための、様々なアセスメントツールもあります。
質問に答えていくことで「あなたの特性は~」「あなたの強みは~」と出てくるので、とても分かりやすく、意外な結果が出た時には、色々気づきもありますね。
でも、「私って〇〇タイプなんだ~」で終わると、占いのような感じになってしまいます。

そこから出た結果「得意や特性」を

自分としては、どう感じるのか
具体的な経験や事例と、マッチしているのか
マッチしていないと感じたら、その特性や強みが出ているのは、どのような場面か
その時、どのような意識、気持ちで、行動しているか


といったように、深堀することが大切なのだと思います。
アセスメントで出てきたキーワードは、他の誰かと同じもの。
それを自分だけの得意や、特性に落とし込むための作業です。
その中で、
あれ?私ってこれが他の人と違う得意なところかも?
と発見があるはず。

それが、「得意の根っこ」に繋がるのですね。

あとひとつ足したい項目

「得意な事」に、顕在的なものと、潜在的なものがあるように、「好きな事」や「社会のニーズ」にも顕在的なものと、潜在的なものがありますね。
これらについては、またコラムを書いてみたいと思います。

ところで。
お伝えしている3つの項目の他に、私としては、ぜひ付け加えたい項目があるのです。

それは、
「今、情熱を傾けられる事」

そうだよね~ 得意だよね~
そうなんだ~ 好きなんだよ~
今って、これが求められるよね~
といった悠長な感じではなく、

「今、これをやりたい!この事だったらいくらでも考えていられる!」
そんなパンション溢れる想いを持てること。
それは、何かな!?ということです。

あなたが感じている「今」は、あなたの生まれてからの様々な経験や想い、そこから生まれた価値観と、今の時代、社会状況、知り得た知識から、「これだ!」とあなたの中に生まれてきた事業の芽。
その感覚は、他の誰にもわからないと思うのです。
この項目が、自分の行動の推進力であり、やりきる力になるはず。
そして、その「自分の中で生まれてきた事業の芽」の下に「得意の根っこ」があったなら。
それは、大きな大木に育つ可能性があると思いませんか。

様々なクライアントの方々と向き合うなかで肌で感じてきたことを綴ってみました。
私自身も、自分に中に生まれる「今これだよね!」の感覚に敏感に気づき、得意の根っこを大切に、事業をすすめていきたいと思います。

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この記事を書いた人

藤崎 晶子のアバター 藤崎 晶子 ブランディングコンサルタント・セカンドキャリアコーチ・国家資格キャリアコンサルタント

食品、外食、化粧品のブランドマネージャーを経て、2001年より独立。オリジナルメソッドで、イメージコンサルタント養成、独立起業ブランディング、また、企業研修、講演などをおこなう。
多忙な中での高齢出産後、自身のブランディングに迷い、体調まで崩すことを経験。どのような時でも、「その時の自分」を真摯に見つめ認め、「持てる経験を価値にするブランディング」の大切さを痛感する。2020年よりコーチング、ブランディングの仕事を本格化。
現在は、セカンドキャリアのサポート、あいづち道場の主宰、ブランディング×キャリアデザインで、組織・サービス・人の【らしさを言葉に形に】することをサポートしています。

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