ご自分の「印象」について、自信がありますか?
いつも、「いい感じ」を人に与えられているでしょうか。
私自身は、自分の「印象」について、コンプレックスに感じている時がありました。
お勤めをしていた20代~30代前半の頃。
166センチと、比較的身長が高く、関西人ゆえか、歩くのが早く、ちょっとクールすぎる印象に思われていたのです。
いえ、平たくいうと、「怖い」感じでしょうか。
これは、何かを変えなければならない!
そう思った私がはじめたことは。。。
特に効果があった3つの習慣についてお伝えいたします。
まず大切なのは<なりたいイメージ>
印象を変えたい!と思う時。
きっかけになることがありますよね。
誰かから言われた一言とか。
憧れの方がいらして、その雰囲気を真似したいとか。
お仕事の責任が増して、印象を変えたいとか。
今が、こんな感じで。
でも、こんな感じになりたい。
その<こんな感じ>がとても大切なので、短い言葉にしておけるといいですね。
優しそうでエレガント
親しみやすくて可愛い人
知的で頼れそうな人
個性的でムードがある人
などなど、目指すイメージをはっきりと、具体的に目標となる人を決めてもいいですよね。
私も、目標となる方の写真を、手帳などに貼っていました。
常に目に入るところにあると、いつも意識を向けられていいですね。
好印象になる習慣 その1 鏡の設置
まず最初の習慣は、あちこちに、鏡を置くというもの。
仕事中、電話中、食事中など、いつでも姿が見えるように。
メイクアップをするときや、身支度のときだけ鏡を見るのではなく、いつでも自分の姿をチェックできるように。
エレガントに食事ができているかな?
電話中、笑顔になっているかな?
仕事中、眉間にしわがよっていないかな?
そして、外に出ているときも、駅の鏡や、ショーウィンドウに映る姿や、とにかく、「自分の姿」を常に客観的に見るようにしました。
すると、姿勢の悪さや、表情の硬さなど、色々とクセが見えてきます。
こんな姿が人から見られているんだな~と、ちょっと恥ずかしくなってしまいますね。
もし、印象を大きく変えたい!と思っているのであれば、「鏡の設置」は、ぜひおすすめしたい習慣です。
好印象になる習慣 その2 姿勢と立ち居振る舞い
つぎに確認すべきは、歩き方、そして立ち居振る舞い。
姿勢を含めて、これらは、全身の印象を大きく左右しますね。
レッスンに通ったりもいたしましたが、まずは、簡単な姿勢を正す方法を身に着けるだけでも印象が変わります。
壁立ちで正しい姿勢を
正しい姿勢を習慣づけるために、壁立ちで姿勢を整えてみましょう。
つま先を少し開いて、後頭部、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとの5カ所を壁につける。
腰と壁の間には、手のひら1枚分のあきがある状態がベスト。
頭が天井から吊られている気分で。
顎が出ないようにしましょう。
座ったときも、同じ姿勢で。
胸が開いて、肩は降りている状態です。
歩くときは、この正しい姿勢のまま、腰から前に出るつもりで歩きましょう。
頭や、お腹から出ないように気をつけて。
立ち居振る舞いのポイント
立ち居振る舞いも、どのようなイメージになりたいかによって変わってきますが、基本はとても簡単です。
■1回1動作
2つの動作を一緒にやらないということ。
ドアを閉めてから、お辞儀をする。
「ありがとうございました。」と言葉にしてからお辞儀をする。
物を拾うときは、しゃがんで止まってから拾い、しっかり手に持ってから立ち上がる。
動作をひとつひとつおこなうことで、丁寧で上品な印象になりますね。
■ゆっくり動く
動きが早いと、どうしても雑な印象になってしまいます。
動作はゆっくりと。
ただ、緩慢な印象にならないためには、「最後をゆっくりと」を心掛けてみましょう。
たとえば、ドアを閉める時。最後をゆっくり丁寧に。
書類を準備したとき。最後に手渡すところをゆっくりと。
お辞儀をしたとき。顔をあげるときにゆっくりと。
急いでいるときも、「最後だけ」ゆったりと動くことで、焦っているイメージを与えず、余裕と信頼感を伝えることができます。
■手の形と動きを意識する
指し示す手、物を渡す手、手を振る手。
手の形を意識するだけで、とてもやらわかく上品にみせることができます。
【お花のワーク】
両手を目の前でお祈りをするようにあわせてみましょう。
この手が、お花のつぼみだとイメージします。
そして、だんだん中がふくらんで、親指の方から開いていきます。
開きかけたところでストップ。
手の甲が少し丸まって、指がついたまま少しずれた形になっていますよね。
この形が基本です。
この形で、指し示す、物を渡すなどやってみましょう。
何も意識していなかった時と比べて、断然エレガントな印象になるはず。
これは、男性がされてもよいと思いますよ。
好印象になる習慣 その3 ゆったりと話す
最後は、何だと思いますか?
最後は、「話し方」です。
表情も含めて、話し方が変わると、印象が大きく変わりますね。
これも、私が訓練し、工夫したところです。
話し方から、強い印象に思われることがあったので、根本から変えていきました。
話し方も、なりたいイメージによって目指すところが変わってきますね。
ただ、やはりあまり早口はよくないですし、滑舌が悪いのもよくないですね。
ゆったり、はっきり、笑顔で話すことをベースにします。
その上で、声の高さや、柔らかさなど、目指すところを表現していましょう。
お話が伝わりやすく、印象力をアップさせるために、ひとつヒントをお伝えします。
それは、話の「間」をあけること。
一気に最後まで話をするのではなく、話の節目や、大切な言葉の前に、ゆったりとした「間」を入れます。
すると、そこでまた、改めて耳を傾けていただけるので、お話も伝わりやすく、大切なことをしっかりと印象に残していただけるのです。
「間」をとるのは、なんだかソワソワしてやりづらいと感じるかもしれません。
これも「慣れ」ですし、聞き手からしたらとても自然なこと。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
仕上げは、やる気と興味で明るさをプラス
どんなに印象のよい素敵な人でも、自分にまったく興味を持ってくれなければ、「関係ない人」のままです。
印象力の最後の仕上げは、
やる気と興味
これは、
コミュニケーションに対するやる気
お相手に対する興味
です。
もっと言えば。。。
これさえあれば、好印象はつくれるのではと思います。
自分に興味を持ってくれる人に、人は好印象を持つもの。
逆に、自分に無関心な人に、なかなか近づいていこうとはしないですよね。
そして、明るいオーラは、やはり人をひきつけます。
もちろん、笑顔が曇るような日もありますが、がんばってキュッと口角をあげれば、自分の気持ちもアップしますね。
ご紹介したような、日々のちょっとした習慣で、「印象」が変わり、「人との繋がり方」が変わってきます。
それは、人生の方向性を変えるくらいの大きな力を持つことも。
ぜひ、なりたい人生のために、なりたい印象に。
小さな日々の工夫からトライしてみてくださいね。
20代、30代で、印象力を変えるため頑張った私も、また最近になって印象を変えたくなってきました。
年齢や仕事やプライベートでの役割など、その時々で目指す印象は変わるもの。
一生かけて磨く題材である自分自身が、<こうありたい自分>になるように。
私も3つの習慣プラス仕上げを、日々心掛けたいと思います。