お金があれば幸せ?
先日、ファイナンシャルブランナー波柴純子さんのコミュニティでおこなわれている講座【おとなの金融教育】に参加いたしました。
自分を取り巻くお金の流れについて、なかなか見つめなおすことができない日々。
純子さんの講座は、そんな私にも優しく、わかりやすく、そして、お金と親しい間柄!になれそうな、そんな講座なのです。
それは、数ある節約術や、投資方法の伝授とは違う、人生を豊かにするためのマネーリテラシー。
<お金>だけの着目せず、<生き方全体>を見渡すことで、必要なお金や、その巡らせ方が見えてくるというもの。
セルフブランディングを仕事にする私にとって、身近で入りやすく、苦手を克服するチャンス!と思い参加したのでした。
さて、純子さんはファイナンシャルプランナーとして多くの方と接してこられた経験から次のように感じられているとのこと。
<十分なお金があること> は、そのまま <幸せや安心感>に繋がるわけではない。
すなわち。。。
入ってくるお金、出ていくお金を、しっかり把握し、自分でコントロールし、上手く循環させることができていないと、安心感は得られないというのです。
これには、本当に納得!
お金を自律的に「活かす」ことで、お金との「よい関係」が生まれるのですね。
そして、お金と「よい関係」が結べたら、安心だし、幸せ。。。
これは、人と人との関係と同じですね。
慣れすぎず、丁寧に、大切に膨らませる。
そんな心持ちでしょうか。
波柴純子さんのサイト Cras-i design
オンラインコミュニティ
お金と仲良くするには
でも、どうやって、お金と仲良しになる第一歩を踏み出したらよいのでしょう。
波柴純子さん曰く、まず大切なのは
ビジョンを持つこと
素敵です。。。
お金の話を、人生全体でとらえようとされている点にうっとりします。
そこからの詳しい講座内容はお伝えできませんが、noteなどでも有益な情報を提供されているので、ぜひご覧くださいませ。
確かに、目先のお金だけに一喜一憂するのは、その場限りのおつきあいを前提としているようなものですよね。
長く、濃く、よい関係を築くためには、自分自身の立ち位置を明確にしたり、ビジョンを持つことが大切。
これは、まさにセルフブランディングの世界ですね。
そして、自分の生活、キャリアを、どう設計していくか。
お金と良好なお付き合いをするためにも、欠かせない作業なのです。
転機に訪れるキャリアの<ひずみ>
お金について考えると、密接な関係にある仕事、キャリアを考えることになります。
常に順調にキャリアを積んでいくことができたらよいのですが、人生の様々な転機を迎えたとき、キャリアに「ひずみ」が生まれることがあります。
結婚や、
出産や、
パートナーの転勤や、
介護や、
自分自身の健康や、
その他、よきせぬ出来事。。。
私も、被災(阪神淡路大震災)や、離婚や、出産や、色々転機を経験しましたが、自分自身が転機に立たされているという意識が薄かったように思います。
つまり、目の前の「出来事」のみにかかりきりで、人生全体を「俯瞰して」見て、対策をたてることがなかった。
そのために、キャリアも、お金も、よい循環が断ち切られてしまった時期もありました。
もし、あの時、全体を見渡す知性や心の余裕があれば。。。
自分が「転機の真っただ中にいる」と認識できれば。。。
もっと、キャリアも、お金も、上手く循環させることができたかもしれません。
転機=トランジションに適応する
何か大きな変化があると、それに対処することで精いっぱいになってしまいますよね。
その変化を、これが自分の「転機」だととらえて、自身をよりよい方向へ向かわせる、そんなキャリア理論があります。
ナンシー・K・シュロスバーグの理論です。
人生においてキャリアの発達は、キャリアの転換の連続からなり、転機を乗り越える努力と工夫を通して形成されていくと述べています。
シュロスバークの理論から、転機は3つの種類があることがわかります。
①予測していた転機
②予測していなかった転機
③期待していたものが起こらなかった転機
確かに、私自身の転機を考えても、転職など自分で行動した転機①、被災など予測していなかった転機②、20代で結婚するつもりが実現しなかった転機③など、色々とあります。
そのような様々な転機について、シュロスバーグは次のように語っています。
転機は、それを見定め、点検し、受け止めるプロセスを通じて乗り越えていくことができる。
またこの転機を乗り越えるための資源は、4つのSであると。
Situation(状況)
Self(自己)
Support(周囲の援助)
Strategies(戦略)
つまり状況(自分でコントロールできるか、どのような役割の変化があるか、その期間は?、ストレスは?など)をよく把握し
個人的な要素を加味し(年齢、地位、健康、民族性や性など)
援助(近しい人や、仕事仲間、組織、団体などから)を受けられる体制があるかを考え
戦略(転機を変化させるような行動、ストレスを軽減させる試み、なにもしない選択など)を持つことが大切だと説いています。
参考文献) 渡辺三枝子 新版キャリアの心理学 ナカニシヤ出版2021 193p 196p 197p 198p
転機に際しておこなう【ビジョンの再構築】
では、実際に、転機が訪れたとき、このように冷静に考え、分析できていたでしょうか。
皆さんは、いかがですか。
私は、それが望んでいた転機であれば、ただ喜んで受け入れ(変化について深く考えず)、また望んでいなかった転機の場合は、とにかく今できる対処を試みるか、あるいは、大きなストレスに埋没していたこともあったと思います。
もし、
これは、私の転機なんだ
この転機は、どのようなもので、どのような意味があるのか
今まで通りにいかないとわかった「今」、これからをどう設計するのか
そのような冷静さを持っていたら、プラスの転機はよりプラスに、マイナスの転機も、賢くストレスを軽減し、場合によってはさらにプラスに転換できたのでは。。。
転機に際して必要なのは、その状況と自分を鑑みておこなう、<ビジョンの再構築>なのかもしれません。
お金とキャリアと幸せと
さて、お金のお話に戻ります。
波柴純子さんが提唱される「ビジョン」から始まるお金とのつきあい方のお話をきかっけに、
長い人生の中で、それをスムーズに続けていくためには、「転機」において、「ビジョンを再構築」することが大切なのでは。。。ということに気づかせていただきました。
結婚や離婚、出産や、子供の成長、転職や、予想だにしなかった世の中の変化。。。
様々な自分の転機に際して、収入の源であるキャリアについても、しっかり再考することになります。
働き方
サポートの受け方
転職
退職
独立
パートナーとの役割分担
私たちは、自分が生み出す価値の対価として収入を得ています。
転機に際して、これからは、どのように、その価値を生み出すか。。。
今、もし、あなたが「変化のとき」だと感じているなら。
4つのS、
Situation(状況)
Self(自己)
Support(周囲の援助)
Strategies(戦略)
を考え、ご自身のキャリアを、じっくりデザインしなおすチャンスです。
<今までどおりでない>現実を、どう受け止め活かすか。
それが、ひいては、お金とも仲良くなり、安心感、幸せ感にも繋がっていくのではないでしょうか。
かくゆう私も、何度目かの転機を感じつつ、よりよい働き方を考えています。
また、ご覧いただいている方々とシェアする時間を持てたら嬉しいです。