心地よい一体感を生む場のデザインまとめ

【心地よい一体感を生む場のデザイン】イベントを開催いたしました。
3連休の最終日の夜という設定にも関わらず、多くに方にご参加いただきました。
本当に、ありがうとございました。
初対面の方が多かったのですが、2人一組の自己紹介から始まり、何度かのブレイクアウトでの対話等を通じて、和やかな時間を過ごすことができました。

目次

心地よさって何だろう

まず最初に皆さんに問いかけたのは「心地よい対話とは」ということ。

リラックスできる
本音で話せる
否定されない
楽しい!
話さなくてもOK
それぞれのペースでよい
話やアイデアつきない
上から話す人がいない


などなど。。。
あなたにとって心地よい状態とは?
そして、心地よい対話とは、どのようなものでしょうか。

これは、人によって違うところだと思います。
それでも、「それぞれの心地よい」が満たされる場というのは、創ることができると考えています。

それは、
何にも縛られない
本来の自分でいられる
そんな空間や雰囲気・・・・・

ちょっとした意識で、そのような場がつくれることが、このイベントを通してお伝えしたかったことです。

コミュニケーションタイプを知る

今回は、それぞれの方のコミュニケーションタイプを知ることで、より「心地よい場づくり」のために「私ができること」をクリアにしてまいりました。
安斎勇樹さんの著書「問いかけの作法」から、分析法を紹介させていただきました。

あなたは、この分類でみると、どのタイプですか。
今回ご参加の方々は、触発タイプはいらっしゃらず、あとの3タイプは同じくらいの数いらっしゃいました。
それぞれのタイプ別に、気をつけるとより「心地よい一体感」を創りやすくなる方法をお伝えいたします。

MKKKの法則

私が、心地よい一体感のある場づくりのために大切にしていることは4つ。

M 見る
まずは、目の前にいる方(お一人でも数百人でも)を、しっかり「見る」こと。
その表情や雰囲気から、心のうちを察するつもりで、丁寧に見ていくことです。

緊張されていないかな?
楽しみにされているかな?
お疲れではないかな?
何を期待されているかな?
などなど・・・


なんとなく見るのではなく、知ろうとして見る ということが大切ですね。

K 聴く
次に、お話をよく「聴く」こと。
質問攻めにすることなく、ゆったりと、語っていただけるような「聴く態度」に心を配りましょう。
そして、一言一言を流さず、しっかり受け止め、自然に湧いてきた言葉を投げかけてみます。
私が推奨しているのは、お相手との間に大きなスクリーンを想像して、そこに絵を描いていただくこと。
そして同じ絵を見ながら話をすすめることです
もちろん、交互に話をしながら一緒に描いても。
ポイントは、お互いに自由に描けるよう、そして実りある時間なるよう、心からの「あいづち」を忘れないことです。

K感じる
見ること、聴くことから、何かを感じましょう。
漫然と見る、聴くのではなく、お相手の波長を感じるつもりで。
つまり、目で見て、耳で聴くのではなく、全身で見て、全身で聴くのです。
そうすると、お相手の揺らぎや高揚感など、心の機微が伝わってくる。
それを、しっかり「感じる」こと。
「あぁ、この人は、こんな人なんだな!」と分析する前に、まずしっかり感じ取ることをしましょう。
そこから、本音が伝わってくるのだと思います。

K組み立てる
見て、聴いて、感じたことを元に、次の対話の「組み立て」をおこないます。
予定どおりにいかないのが、対話やミーティング。
お相手や、参加者の様子から、次はどのように展開するのか。
その場の組み立てをどうするのか。

✓まず雰囲気を和らげるところから始めよう。
✓やる気がでるよう明るい声で話しかけてみよう。
✓参加意識を高めるため、とにかく声を出してもらおう。
✓今日は無理せず、簡単な質問からはじめよう。


などなど、次の声かけ、その次の組み立てを考えていきます。
といっても、これは「瞬時」におこなうもの。

見る→聴く→感じる→組み立てる
これを日々おこなっていると、この「瞬時」の組み立てが自然にできるようになります。

タイプ別 特に伸ばしていきたいところ

前出のコミュニケーションタイプによって、MKKKの法則の中で、特に伸ばしていただきたい点があります。

■触発タイプ(自分から働きかける感情重視の方)
まずは、おちついて「聴く」そして、その内容を吟味することに注力していただきたいです。
早合点にならないよう、言葉を丁寧に受けとめることで、触発していく過程がよりブラッシュアップされます。

■共感タイプ(相手を受けとめ感情重視)
お相手のお気持ちをしっかり受け止めることのできる方。
優しいお気持ちを大切にしながら感情だけに流されず、有意義な時間となるよう「組み立てる」ことを研究してみてください。

■提案タイプ(自分から働きかける論理重視)
言葉や、その意味に敏感なこのタイプの方は、真逆の「感じる」ことを意識されるといいでしょう。
言葉にならない言葉、言葉の奥にある真意、そのようなものに触れることで、心を動かす提案ができるようになります。

■整理タイプ(相手を受けとめ論理重視)
相手を受けとめることができるタイプの方なので、より観察眼を磨くために「見る」ことを重視してください。得意の論理思考に加え、その時々の視覚からくる情報で、お相手の語りを整理することにより説得力が増します。

4つのステップを回して、心地よい一体感を

今回のイベントでお話したことの一部を掲載いたしました。
この他にも、1対1でお話する時のポイント、ファシリテーションをするときに一体感を醸成するための方法などをお伝えしました。
また、ぜひ同様の内容で、さらにブラッシュアップしてお届けしたいと思います。

まずは、今回お伝えした
見る
聴く
感じる
組み立てる


このMKKKの法則を意識して、和やかで心地よい場をデザインしていただけるといいなと思います。
心地よい対話の場は、本音で語り合える場。
本音で語ることは、自分らしい人生をおくる上でも、とても大切なことだと考えます。

対話から幸せな人生を。
対話から幸せな組織を。


引き続き、日本に培われた「気」や「間」や「佇まい」を大切に、対話の処方箋をお伝えしてまいります。
そして、ご参加の皆様には、本当に感謝いたします。
また楽しい時間をご一緒いたしましょう!


対話を学び合う時間をもっと持ちたいと感じていらっしゃる方は、こちらをご覧ください。
2025年1月生を募集中です。

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この記事を書いた人

藤崎 晶子のアバター 藤崎 晶子 ブランディングコンサルタント・セカンドキャリアコーチ・国家資格キャリアコンサルタント

食品、外食、化粧品のブランドマネージャーを経て、2001年より独立。オリジナルメソッドで、イメージコンサルタント養成、独立起業ブランディング、また、企業研修、講演などをおこなう。
多忙な中での高齢出産後、自身のブランディングに迷い、体調まで崩すことを経験。どのような時でも、「その時の自分」を真摯に見つめ認め、「持てる経験を価値にするブランディング」の大切さを痛感する。2020年よりコーチング、ブランディングの仕事を本格化。
現在は、セカンドキャリアのサポート、あいづち道場の主宰、ブランディング×キャリアデザインで、組織・サービス・人の【らしさを言葉に形に】することをサポートしています。

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